介護福祉士よりも上位の資格に当たる認定介護福祉士。
単純に資格を取得すると給与が増えるなど、メリットばかりのように感じるかもしれません。
しかし、実際には取得したから給与が確実に上がるといったデータは現状なく、少し曖昧な部分もあります。
さらに、資格を取得するための費用が60万円ほど必要になり、研修の受講時間も600時間ほど要するのも事実です。
また、介護福祉士の資格を取得しており、取得後に5年以上の実務経験が必要です。
こういった資格に関するハードルの高さからも、認定介護福祉士を取得する意味がないと言われることも多くあります。

では、本当に資格に意味がないのかというと、そういうわけではありません。
認定介護福祉士は、現場での介護だけではなく、スタッフの育成や他職種との連携も行います。
そのため、マネジメントやコミュニケーションスキルが必須です。
介護福祉士であれば介護を中心に行いますが、認定介護福祉士は管理職のような役割になるため、さまざまなスキルが求められます。
仕事内容は増えるものの、管理できるスキルが身につき、他の職種でも役に立つでしょう。
また、同じ介護業界の中でも、キャリアアップや転職で有利に働く可能性も十分にあります。

現在は、取得する意味がないと言われることもある認定介護福祉士ですが、実際にはスキルの向上や管理職へのキャリアアップなどのメリットは十分にあり、これから必要とされる資格であることは間違いありません。
今後は、さらに評価されて給与が上がることも十分に考えられるため、資格を取得する意味はあるでしょう。